坐骨神経痛
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは、腰から足先にかけてつながっている坐骨神経が、さまざまな原因で痛みやしびれがあらわれる症状のことです。
坐骨神経の坐骨とは、椅子に座った時にぶつかるお尻の骨です。この骨のすぐ横を通る神経なので坐骨神経といいます。
坐骨神経痛の症状
- お尻が痛い
- ももの外側が痛い、しびれる
- ももの前側が痛い、しびれる
- ももの後ろが痛い、しびれる
- ふくらはぎが痛い、しびれる
- スネの外側が痛い、しびれる
- 足の小指が痛い、しびれる
※これら坐骨神経痛の症状に対し、薬の効果がなかった方は特に鍼灸治療をおすすめします。
坐骨神経痛は、中高年の男女に多くみられますが、原因となる病気によっては10代、20代からも現れることがあります。
坐骨神経は、ひざの後ろのあたりで枝分かれして足の前と後ろに走っているため、坐骨神経痛の症状として、お尻や、ももの後ろ、スネやふくらはぎ、つま先までの一部あるいは全部の痛みやビリビリと感じるしびれがあらわれます。
坐骨神経痛の症状は、動くと痛みが強くなったり、夜寝静まると強くなったりさまざまで、お風呂などで温めると楽になる傾向にあります。
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の原因には次のようなものがあります。
- 梨状筋症候群
- 中殿筋などの緊張
- 腰痛
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 分離症・すべり症
また、上記傷病名の手術の後遺症としてあらわれることも。
坐骨神経痛があらわれるきっかけになるのは、デスクワークや、草むしりなどの園芸作業、荷物運びなどで腰から足にかけての疲労です。筋肉が冷えて硬くなることで、その中を走行している坐骨神経が圧迫され坐骨神経痛としてあらわれます。
梨状筋症候群
梨状筋とは、お尻の奥にある筋肉で、ちょうど、坐骨神経が足に向かって走行しているところになります。そのため、梨状筋が何らかの原因で硬くなってくると、坐骨神経を圧迫してしまうため、坐骨神経痛という症状があらわれてしまいます。一般的に、梨状筋症候群といっても、この梨状筋単体で悪くなっているというよりは、他の臀部の筋肉まで影響されていることが多い傾向になります。
坐骨神経痛の治療法
坐骨神経痛の治療法としては、飲み薬、注射、湿布などの貼り薬、塗り薬で処方される鎮痛薬や、マッケンジーなどの運動療法、低周波や遠赤外線、レーザーなどの電気光線療法、痛みに対しての認識をかえていく認知行動療法、そして鍼灸治療があります。
このような治療法のなかで、患者さんの負担なく、副作用もなく本当に痛い部分、悪い部分に対して直接に近い状態で治療をおこなえるのは鍼灸治療だけです。