ともろです
先日は、新城軽トラ市鍼灸体験ボランティアでしたが、同時進行で別の先生が東京出張でした。
その理由は、当院が会員となっている全国鍼灸マッサージ協会という鍼灸師、マッサージ師の組合で、一年に一度の総会があり、その席で当院が表彰されたからです。
なぜ表彰されたかというと、鍼灸治療を健康保険でおこなう際のいわゆるレセプトに不備がほとんど無く、模範となる実務をおこなっていたからという少し照れくさい内容です。
当日は、全国でもトップになってしまい、全員の前で挨拶と、普段の実務での注意すべき点や秘訣を説明する名誉をいただきました。普段、大勢の前で話す機会が少ないだけで、手に大汗かいて話してくれたそうです。

そして同時に、ここ数年テレビでもよく出演される我が母校のカリスマ、明治国際医療大学教授 伊藤和憲先生が基調講演として、
慢性疼痛の鍼灸治療と難治化への対策
~治療効果を高めるために必要なこと~
をおこなっていただきました。
慢性疼痛は、鍼灸臨床の場ではよく遭遇し
- 膠原病の多発性筋炎
- 帯状疱疹後神経痛
- 線維筋痛症
- 筋筋膜性腰痛(慢性腰痛)
- 頭痛、片頭痛
- 慢性肩関節痛
など様々です。
慢性疼痛は、常に悩まされる痛みの影響で、睡眠障害、食欲減退、味覚減退、体重減少など自律神経症状をも引き起こし、
生活に支障をきたしてしまう病気です。
慢性疼痛による投薬療法は、なかなか効果があらわれず、薬の強さもエスカレートしてしまう、それでも痛みが軽減しない傾向にあります。

しかし、鍼灸は、自分で病気を治す、痛みを軽減させる医療です。
日本の現状として、慢性痛患者さんの60%は病院外の治療を受けており、その中でも鍼灸治療を受診している割合は最も高い
と統計が出ています。
そして、慢性痛に対する治効機序・評価・効果・対費用効果のエビデンスも確立しつつあります。ただ、条件として、慢性疼痛に関する適切な知識を有する鍼灸師であるとされています。
※厚生労働行政推進調査事業費補助金
慢性の痛み政策研究事業
慢性疼痛の研究で有用とされている疾患・症状では
癌性疼痛、関節炎、片頭痛、緊張型頭痛、肩痛、うつ、線維筋痛症、関節リウマチ、頚部疾患、腰痛、分娩時の痛み管理、月経困難症、肘痛
などがあげられます。
鍼灸治療は、痛みを様々な方向からコントロールできる治療法です。
最近、痛みで生活に支障が出ている方、お気軽に、お早めにご相談ください。
以上