ともろです
最近若い女性に増えている「過敏性腸症候群」
大腸の検査ではなにも問題がないのに、下痢や便秘など便通異常が数ヶ月続く病気です。
排便の状態によって
- 便秘型(便秘を繰り返し膨満感や不快感が生じる)
- 下痢型(ストレスを感じるとお腹が痛くなり下痢をする)
- 混合型(便秘と下痢を繰り返す)
- 分類不能型(どの型にも当てはまらない)
の4つに分類されます。

過敏性腸症候群の原因はわかっていませんが、一番の原因はストレスと言われています。腸は自律神経に調整されているため、ストレスが自律神経を乱すことで腸の働きが悪くなります。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類あり、交感神経は腸の働きを抑え、副交感神経には腸の働きを活発にします。そのため、ストレスや疲れによって自律神経のバランスが乱れると、下痢や便秘といった不調を引き起こします。腸の不調が続くと、少しの刺激で過敏に反応するようになり、腹痛や膨満感が引き起こされやすくなります。
また、細菌やウイルスによる感染性胃腸炎、いわゆる胃腸風邪になった後は、過敏性腸症候群になりやすいといわれています。過敏性腸症候群の一番の薬は、食生活と生活習慣の改善です。そこに鍼灸治療をプラスにしてもらいたいと思います。

鍼灸治療には、本治と標治という考え方があり、症状に対する治療(標治)だけでなく、原因に対する治療(本治)が大切であるという意味です。つまり、便秘や下痢などの「症状」に対する治療と「原因」となる自律神経の働きを整える治療を鍼灸治療はいっしょにおこなうことができるため、症状の改善へと導くことができます。またお腹が痛くなったら、急に下痢を催したらと不安に思う前にご相談ください。
以上