髭長く、腰曲がるまで生きたくば、背と足とに煙たやすな

江戸時代の五十肩のお灸

ともろです

髭長く、腰曲がるまで生きたくば、背と足とに煙たやすな

という沢庵和尚の名言があります。

元気に長生きしたければ、背中のツボと足三里のツボに、毎日お灸をすえなさい。

という意味です。

人間は、「オギャー」と産声を上げてからは、食事でしか生命力を作り出すことができません。そのため、胃腸の調子が
健康で生き続けるための絶対条件となります。

日本人は昔から胃腸が弱く、背中のツボと足三里のツボに縁があります。

かの俳諧師:松尾芭蕉も奥の細道の中では、調子を崩しやすい胃腸を足三里にお灸をすることで乗り切ったとあります。

過去の記事:股引の破を綴り、 笠の緒付かえて、 三里に灸すゆるより…

たくあん漬けを考案した沢庵和尚は、安土桃山時代から江戸時代前期に活躍した、臨済宗の僧侶です。

たくあん漬けの由来は、徳川家光に「最近何を食べても美味しく感じない。何か美味しいものを食べさせてはくれないか。」と頼まれたことです。

沢庵は、それを聞いて、さっそく食事の準備をし、あろうことか、家光を3時間以上待たせました。

ようやくあらわれた沢庵が手にしていたのは、大根の漬物が添えられたご飯だけ。

しかし、お腹がペコペコの家光はそれを一気に食べます。そして沢庵は、

「美味しいものを食べたいのであれば、腹を空かせればいいのです。腹が減るだけですべてものは美味しく感じるのです。」

ということを家光に伝えました。家光はその時食べた漬物の美味しさに驚き、その時に出された漬物を「たくあん漬け」と名付けたのです。

現代で、「空腹は最高の調味料」という名言につながっています。

本題に戻しますが、髪黒くツヤツヤで、腰はピンとまっすぐ伸び、元気に長生きしたければ、背中のツボと足三里にお灸をすることが大切と言っています。

どれだけ良い薬を飲んでも、どれだけ良いサプリメントを飲んでも、胃腸が元気でないとただの高級なう●ちになるだけです。

お灸ではなく指で押す指圧でも構いません、歯磨きと同じように毎日続けて刺激しましょう。

5年後、10年後に本当に違う未来がやってきます。

以上

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