「なかなか自然妊娠に至らず、不妊治療を始めようと思うも、何から始めてよいかわからない」
そんな声をよく耳にします。まず治療を始める前に、知っていただきたいことがあります。
妊娠において大切な卵子は、みなさんと同じだけ年をとり、新たに作られることはないということです。
卵子のもとは原始卵胞と呼ばれ、母親のお腹の中にいる時から数百万個の卵胞(卵子の袋)を持っています。そして、生理が始まる思春期の頃には、約20万個までに減少し、その後は1ヶ月に約1000個のスピードで減り続けると言われています。
つまり、年齢を重ねると共に卵子も老化・減少し、妊娠率も低下していくということです。卵子の老化を止めることはできませんが、老化を遅らせ、質を高めることは可能です。それが鍼灸治療です。

鍼灸治療では、1人ひとりの生理周期に合わせて使うツボを変えておこないます。骨盤内の血流を改善することで、子宮や卵巣にしっかり栄養が行き届き、卵子の質を高めることも可能です。さらに、子宮内膜症などの病気により、生理周期が乱れたり排卵がうまくできない方も、鍼灸治療をすると女性ホルモンのバランスを整え、生理周期を安定させることで妊娠しやすい体へ近づけます。
不妊治療を何から始めようか悩まれている方は、まずは妊娠に向けて鍼灸治療から始めてみてはいかがでしょうか。病院での治療と併用可能です。
当院では定期的に勉強会を行い、知識や理解を深め、診療に臨んでいます。お気軽にご相談ください
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