ともろです
幼少期に経験しやすいおたふく風邪ですが、この時重大な病気を併発することがあります。それは「ムンプス難聴」という病気。ムンプス難聴は、最も回復が難しいとされる難聴の一つ、ムンプスとは、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の原因となる「ムンプスウイルス」。この病気にかかると、顔、特に耳の下がおたふくのように腫れ上がり発熱します。
特に3〜9歳に発症しやすく、症状の一つとして難聴があらわれることがあります。聞こえないことに気づかず、発見が遅くなることから、重症化しやすく回復が難しいとされています。
40〜90db程度の中等度の難聴であれば、補聴器で補えることもあります。しかし、90db以上の高度難聴になると、補聴器での補足は難しくなり、人工内耳しか不可能とされています。
しかし、人工内耳は、ムンプス難聴の大半を占める一側性の難聴で保険適応外なため、ムンプス難聴例での人工内耳の手術はあまり多くないです。
このような状況で、鍼灸治療での回復に目を向けて下さい。まだおたふくを経験していない人は、おたふく風邪になった時、親子ともに意識して耳を澄ませ、テレビの音が聞こえるか確認してみて下さい。
鍼灸治療では、ムンプス難聴に対して回復する可能性を模索します。
上の写真は少し前のものですが、鍼灸治療前後の聴力検査の変化となります。
■5歳女性
発症年月日:2009年7月
初診日:2009年9月
治療前検査日:
2009年8月
治療中検査日:
2009年12月
治療中検査日:
2010年4月
以上