ともろです
実は、毎年参加しています。
何に参加しているかというと、「日本顔面神経学会」という名の学術大会です。
顔面神経学会とは、未だ完全に解明されていない、治療法が確立していない顔面神経麻痺をみんなで臨床や研究の
成果を出し合う場です。
当院グループでも、すでに30年以上、顔面神経麻痺という病気に向き合い、どうすれば患者さんの笑顔を取り戻せるか
悩みに悩んできました。
顔面神経麻痺は、意外と知られていない病気ですが、意外と多い病気で、どうしても「顔がゆがんでしまう」という性質上隠したがる人が多い傾向にあり、知られていないのかなと。
当院の場合、鍼灸治療自体の認知度と鍼灸治療で顔面神経麻痺が治るということが知られていないので、顔面神経麻痺で来院される患者さんのほとんどが「病院で治らなかったから来院」という経緯が多いです。
ベル麻痺やハント症候群のような末梢性顔面神経麻痺は、ステロイドと抗ウイルス薬が主たる治療として行われますが、なかなか効果が出るとは限りません。なぜなら、炎症を抑えるためのステロイドは、炎症を抑えたいところに効きにくく、抗ウイルス薬は原因となるウイルスをこれ以上ひろがらないように抑制するだけだからです。
「治す=再生」のためには自身の治癒力を高めなければなりません。かつ、顔面神経麻痺の原因部位である膝神経節が位置する周辺組織の回復が最優先です。

この課題に対して、顔面神経麻痺専門の鍼灸治療はかなり有効に働きかけます。

治療に限界はありますが、まず診断するうえで、どの程度の損傷レベルなのか、どれくらい治る見込みがあるのかご説明してから治療にはいります。
顔面神経麻痺でお悩みの方は、1日でも早くお気軽にご相談ください。
以上
専門外来|顔面神経麻痺