ともろです
みなさん、ホスピスという言葉を聞いたことがありますか?
WHOでは
「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチである。」
と定義していて
ホスピス(緩和ケア病棟)は、癌の終末期(余命約半年以内で治療が難しいと考えられる時)の
「患者さんの身体の苦痛や精神的な苦悩を和らげ、残された大切な時間を、その人がその人らしく過ごせるようにする」
ための医療施設です。
日本では1981年に浜松の「聖隷ホスピス」がはじめて開設されました。そこでは、必要な医療とともに人生の最期をより有意義に、悔いなく過ごすためにあたたかいケアを提供することを目的としています。

今回の講師は、日本一の緩和ケア病棟病床数を達成した。国立病院機構 豊橋医療センター緩和ケア部長だった佐藤Dr.が
現在 成田記念病院で第二の緩和ケア病棟を開設しました。
もう一人の講師は、長仙寺住職で認定スピリチュアルケアワーカーでもある渡辺さん。
それに伴いテーマは、ホスピス運動とボランティアについて
「ホスピス運動の目指すものは命の質の向上と患者さんを主人公とした心温かな医療の構築、生と死の文化と命の教育の創造です。ホスピスの似合う街、ふれあいのある温かい豊かな街へ。僧侶と医師の講演」
というものでした。当院でも、ホスピスの考えを尊重し、近年できる限り住み慣れた在宅での生活を続けられるように心身ともにケアすることを重要視しています。
鍼灸師は、医師のように手術や薬の処方などはできませんが、病気や症状の重症度に関わらず体や心の痛みなど幅広い治療
をおこなうことができます。だからこそ、そこに関わる皆さんの治療に携わることができます。鍼灸師だからこそ、患者と家族の身近な存在として、全人的な苦しみを支えより一層患者さんのためにつながるよう治療に臨む必要性があると感じています。
以上